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へぇ〜レポート テーマ『カツ丼に恋して』

『カツ丼に恋して』

「カツ丼好き!?」っと聞かれて、「嫌い!」と答える方はごくまれではないだろうか。
日本人の多くが好み、日本の食文化を代表する一つとも言える“カツ丼”のルーツと、カツ丼にまつわるエピソードについてレポートとしてみたい。


カツ丼の歴史

カツ丼の歴史は大正時代までさかのぼる。
当時、早稲田大学近隣の定食屋で普及しつつあったトンカツに、ソースをつけて出されたものが発祥と言われている。その後、現在最もポピュラーな卵でとじたカツ丼が考案されたと考えられている。この卵でとじるという調理方法は、玉丼や親子丼に限らず、江戸期から下町で愛好されたどぜう(どじょう)の柳川の応用であろう。当時は高級品とされた肉や魚類を、さらに卵というたんぱくと合わせるこれらの料理は、当時の人々にとってはさぞかし魅力的であったことだろう。
カツ丼は玉丼や親子丼とは異なり、豚カツだけでも贅沢な一品として魅了するものを、わざわざ調理したところにその存在価値がある。

人気メニュー、そして今や定番メニューとなったカツ丼だが、その所以(ゆえん)となるべく重大要素として、“蕎麦屋”の存在は否めない。
江戸時代から一般的な外食産業として庶民に親しまれてきた蕎麦屋は、天ぷら蕎麦などの“揚げもの”を作る条件は満たしていた。
卵やダシなどのカツ丼の要素は通常整っている蕎麦屋が、このメニューを放っておく訳はなかったのであろう。
かくしてカツ丼は、蕎麦屋の定番メニューとしても普及し一般的となったのである。


取調室とカツ丼

戦後しばらくは、カツ丼は庶民にとってご馳走であった。
その頃の刑事ドラマでの取調室シーンでは、刑務所に行ったら二度と食べられないだろうとの刑事の温情から、刑事自身の安月給からカツ丼の出前をとってやり被疑者に食べさせると、被疑者はその情にほだされ犯行を自供をするというシーンがよくあった。取調べシーンでの定番アイテムともいえる存在となったのである。
ところが、そんなエピソードから「取調べの時はカツ丼が出る」「自供すればカツ丼が食べれる」などの誤解を生んだ。 ちなみに、どんぶりなどの食器が凶器となり、逃走の危険が生じるなどの理由で、通常取調室で食事が出されることはまずなく、ましてや警察官がその費用を負担したとのことにでもなれば、利益誘導として供述の任意性が否定される場合があるのだ。


げん担ぎのカツ丼

受験生や試合前のスポーツ選手が「勝つ!」というげん担ぎでもカツ丼は登場する。 事実カツ丼は、たんぱく質と豊富なエネルギ−、充実したビタミンB群を多く含み、疲労回復・体力回復のスタミナ源として有効なのだが、カツは消化に時間を要するため、食べるタイミングによっては、逆効果となってしまう事がある...。


カツ丼を食べるなら

カツ丼のカロリーは、平均して約800〜900kcal。ダイエットやメタボを気にされている方には、かなり刺激的な数字かと思うが、カツ丼を食べるなら食後にエネルギーを最も消費しやすい昼食がいいだろう。またカツ丼と一緒に野菜を摂ることをお勧めする。


いろんなカツ丼

卵でとじたごく一般的なカツ丼とは別に、様々なカツ丼が存在する。ご飯の上に千切りのキャベツをひき、カツの上からウスターソースをかけるソースカツ丼。 ドミグラスソースをかけるドミカツ丼、醤油ベースのタレに潜らせ、そのまま丼飯の上に乗せるタレカツ丼、名古屋定番の味噌カツ丼、大根おろしとポン酢などで仕上げるおろしカツ丼。

いずれにしても、どんぶりご飯の上にカツがドーン。
これにただただ惹かれるのである。


(安部 等輔)

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