
今回は私達の食生活からは切り離すことが出来ない『納豆』についてのレポートをお届けしたい。

中高年層はもちろんのこと、今や10〜20代の若者にも朝食の定番となった納豆。
一昔前までは、匂いやネバネバ感が苦手という反納豆派も少なくなかったが、生産メーカーの努力によって、匂いを抑えたものや、粘りの少ない納豆が一般化され、広く好まれるようになった。
また、幼児期から健康を考えたおかずとして納豆が与えられ、成長後に好き嫌いの対象から外れているというのも若者に親しまれる理由の一つであろう。
健康食としても存在感を発揮する納豆だが、大豆由来のタンパク質は言うに及ばず、食物繊維やオリゴ糖といったプレバイオティクスと呼ばれる腸内環境に有用な成分も豊富に含まれる。
また、脂肪の代謝を助けるビタミンB2の成分も多く含まれ、糖質・脂質、たんぱく質の代謝を助けるパンテトン酸が、摂取した糖質や脂質がエネルギーとして有効に活用されるのを促進してくれる。
さらに納豆たんぱく質にはアルギニンという疲労回復に役立つアミノ酸成分が多く含まれている。
ネバネバ要因の一つでもある納豆ムチンは、胃壁を守り消化吸収を助け、アルコールの代謝を早める働きもあり、疲れた胃や肝臓にも直接働きかけてくれるなど優れた成分も多く含まれている。
女性には大豆イソブラホンが冷え性や肌荒れ、更年期障害などにも効果を発揮し、男性にはナットウキナーゼという酵素が朝鮮人参にも匹敵する強壮効果を生み出すという。
納豆は正に栄養の宝庫と言える

ところで、今でもたまに「関西人は納豆嫌い」という言葉を耳にするが、果たしてそうだろうか。
関西のどのスーパーへ行っても納豆は普通に陳列してあり、関東のそれと変わりはない。
しかし事実、納豆の売上は関東に比べ関西は低いのである。
何故なのか...。
ズバリ、「匂い」である。
関東人は納豆の匂いを気にしないが、関西人はその匂いに敏感であるという。
その(関西人)対策に本腰を入れた生産メーカーの努力が実を結び、匂いを抑えた納豆を製品化出来たことで、関西での納豆売上はここ数年で伸びてきたのである。
今後は「関西人=納豆嫌い」も俗説となるであろう。
ちなみに、納豆は加熱することで匂いが強くなるので、苦手な人は冷たくして食べると食べやすくなる。
ただし納豆天ぷらの場合、油で揚げることによって匂いがあらかた飛び、さらに天ぷらの衣で匂いが抑えられるのでむしろ食べやすくなる。
また、お酢や大根おろしを入れると匂いや粘りが少なくなるので、苦手な人にはお勧めである。
兎にも角にも日本人として生まれたからには、栄養の宝石箱(!?)“納豆”を親しみ愛して欲しいものである。
(みえ はじめ)
| 2011年10月16日更新 | ||
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